表引き関数の機能

表引き関数は、セル範囲の中から、左上から1と数えた行の位置と列の位置の場所を指定したセルの値を返す関数です。

表引き関数は、単に位置関係から指定されたセルの値を表示をしているだけです。

表引き関数その他

表引き関数は単体でも使うことはありますが、表引き関数と照合一致関数を組み合わせて、より柔軟な使い方をすることができます。

やりかたとしては照合一致関数を2つ使って列位置と行位置を取り出し、取り出した値で表引き関数で値を取り出すという方法です。情報処理技術者試験ではよく出題される手法です。

表引き関数の書式

表引き(セル範囲,行の位置,列の位置)

セル範囲
探したい値があるセル範囲。
行の位置
セル範囲の上側から1、2、3…と数えた行数。
列の位置
セル範囲の左側から1、2、3…と数えた行数。

要するにセル範囲を決めて、セル範囲内の位置を左上から1と決めて、グラフのように数字で表現するというイメージです。

表引き関数の実行例

ABCDEFG
1商品コード商品単価位置表引き関数文字列
21001バナナ190120表引き(A2:C6,4,3)
31002リンゴ130
41003みかん30
51004いちご120
61005メロン250
7
8

A列~C列までを1つとする表、E列~F列までを1つとする表がそれぞれあるとします。また、A列とB列とC列は値と文字列のデータがあり、E列は関数、F列は表引き関数の文字列があるとします。

つぎに、セルE2に表引き関数「表引き(A2:C6,4,3)」と入力してみます。すると、120と表示されました。どうなっているのか、表引き関数をみてみます。

引数1 A2:C6
引数2 4
引数3 3

まず引数1でセル範囲を指定します。(A2:C6)

ABCDEFG
1商品コード商品単価位置表引き関数文字列
21001バナナ190120表引き(A2:C6,4,3)
31002リンゴ130
41003みかん30
51004いちご120
61005メロン250
7
8

次にセル範囲の中の左上を基準に引数2で与えられた4が指定されます。

ABCDEFG
1商品コード商品単価位置表引き関数文字列
21001バナナ190120表引き(A2:C6,4,3)
31002リンゴ130
41003みかん30
51004いちご120
61005メロン250
7
8

行番号で言うと5行目が指定されます。次に引数3で3が与えられて列が指定されます。例の場合でいうと、C列になります。

ABCDEFG
1商品コード商品単価位置表引き関数文字列
21001バナナ190120表引き(A2:C6,4,3)
31002リンゴ130
41003みかん30
51004いちご120
61005メロン250
7
8

結果引数2と引数3の交わったセルC5の内容120が返ってきます。

表引き関数