乱数関数の機能

乱数関数は、ランダムな数値を作り出す関数です。乱数は0以上1未満の一様乱数を返します。

乱数はさいころの目や通信の暗号化など、様々なケースで利用されます。一様乱数というのはすべての実数が同じ確率で出現するという言う意味です。

乱数関数の書式

乱数()

乱数関数は括弧内の引数に何も取らない関数です。こういうパターンの関数もあります。引数は無くてもカッコは必ずつきます。

乱数関数の実行例

実際にやってみます。

ABCD
1計算イメージ実際の入力結果
2乱数()乱数()0.323030795733164
3
4

乱数関数は引数を取らないので、いつものような数値は必要ありません。そして乱数関数を実際にやってみると、私のワークシートには0.323030795733164と表示されました。乱数関数は0以上1未満の実数を返すので、「0~0.9999…」までの0.○○○…と小数が表示されます。以上で乱数関数のお話はおしまいです。

10面さいころ

しかしこのままでは味気ないので、お題を出そうと思います。

試しに0~9の数字をランダムに発生させてみましょう。10面さいころのイメージです。

どのようにするのかは数学的な発想が必要ですが、乱数を10倍してあげればできます。

「乱数()*10」

ABCD
1計算イメージ実際の入力結果
2乱数()乱数()0.323030795733164
3乱数()*10C2*103.23030795733164
4
5

10倍することによって桁が上がるので、小数点第一位だった数値が一の位に来て、3.23030795733164になり、あとは小数点以下を切り捨てれば、0~9の数字が表示されることになります。

「切捨て(乱数()*10,0)」

ABCD
1計算イメージ実際の入力結果
2乱数()乱数()0.323030795733164
3乱数()*10C2*103.23030795733164
4切捨て(乱数()*10,0)切捨て(C3,0)3
5
6

ちょっとややこしいですが、小数以下を切り捨てることで3と表示され、これで10面さいころができました。こうやって色々な関数を組み合わせて、目的の物を作るんですね。切捨て関数についてはこちらで。

では宿題です。さいころを作ってみてみましょう。検索すれば答えはすぐ出てきますが、自分で考えてください。10倍したことによって10個の数が作り出せました。では6個必要な場合は…。

乱数関数