切捨て関数の機能

切捨て関数は、引数に指定された式から数値を切り捨てた値を返す関数です。

数学というか算数でいう切り捨ては、目的の桁以下を切り捨てる、なくしてしまうということです。

例えば、小数点76.531という数字があったとして、この数字の小数第二位を切り捨てるとすると、76.5になります。小数点第二位以下は誤差として、あってもなくても意味がないとみなして、切り捨ててしまうのでしょう。

切捨て関数の書式

切捨て関数の桁位置は小数点第一位と決まっているので、一の位を切り捨てたい場合は「-1」を、十の位を切り捨てたい場合は「-2」を指定する決まりになっています。

切捨て関数の実行例

A列に適当な数値、B列には切り上げる桁数、D列に結果が表示されています。

書式でお話した通り、桁が0は小数点第一位を指します。桁を間違えると結果がズレてしまうので注意が必要です。

3行目を見てみます。関数は「切捨て(136.7825 ,2)」となり、桁は2と指定されているので、小数点第三位の数字2から切り捨て、結果136.78になります。

何かを足したり増やしたりすることはなく、バッサリ切り捨てます。

7行目を見てみます。桁数が負の数だった場合は、小数点ではなくなります。-1は一の位が対象で、あとは同じ切り捨てです。小数点が切り捨てられるとその以下の桁は無くなってしまいますが、小数点ではない一の位から上の桁の場合は、切り上げられると0で埋められることになります。

6が切り捨てられ、その桁以下はゼロで埋まるので結果130になります。

以上、切捨て関数でした。